トランペッター1/35
トランペッターはカールのキットを3種類
(輸送貨車付き2種と
カール本体のみ1種)と
IV号弾薬運搬車のキットを発売しており,
そのいずれにも60cm schwere Betongranateと60cm leichte Betongranateがついてくる。
54cm砲弾はない。
またカール本体のみのキットと
IV号弾薬運搬車のキットにはボーナスとして,
アルミ製の砲弾も入っている。
製品
| 60cm schwere Betongranate
| 60cm leichte Betongranate
| アルミ製60cm schwere Betongranate
| アルミ製60cm leichte Betongranate
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00209 Moeser Karl-Geraet 040/041
on railway transport carrier
00208 Moeser Karl-Geraet 040/041 (Initial Version)
on railway transport carrier
| 1個
| 1個
| なし
| なし
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00215 Moeser Karl-Geraet 040/041
| 1個
| 1個
| 1個
| 1個
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00362 German Panzerkampfwagen IV D/E Fahrgestell
| 4個
| 4個
| 1個
| 1個
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写真上はカールのキット3種およびIV号弾薬運搬車のキットに入っているschwere Betongranateである。
成型色がクリーム色の物はカールのキット,
右写真のグレーの物はIV号弾薬運搬車のキットのパーツである。
左右張り合わせで形状としては結構いい線を行っている。
特に底の部分を別パーツにして特徴的な模様を再現していることと,
底部内側の薬嚢を入れる窪みがあるところが気が利いている
あえて苦言を呈するなら,窪み内側の合わせ目消しがちょっと面倒なのと,
底部のリングのモールドが細くて弱々しいので,気にするなら一度削り落として,
薄いプラ板で作り直す。
また当方が入手したキットでは
(金型の仕上げが不十分なのか)一部成型が悪い部分がありパテ盛りが必要だった。
底部周囲の丸穴もモールドされているが,
型抜きの関係上,真円になっていない箇所があるので,ピンバイスで穴を開け直した
(内側まで貫通しているのが正解)。
興味深いことに
IV号弾薬運搬車のキットに付属の同砲弾では,
微妙にモールドが変わっており,
先端部の丸みが少し強くなって,さらに実物に近くなった印象がある。
続いてleichte Betongranateである。
同じく成型色がクリーム色の物はカールのキット,
グレーの物はIV号弾薬運搬車のキットのパーツである。
砲弾の底には何もディテールの彫刻はないが,
このページ冒頭の図面に描かれているように窪みが一段あることだけは表現されている。
なおキットにはschwere Betongranate用にも
leichte Betongranate用にもカートリッジのパーツは用意されていない。
こちらの砲弾も
IV号弾薬運搬車のキットでは,
先端形状に改良が加えられている。
写真右はカール本体のみのキットと
IV号弾薬運搬車のキットに付属のアルミ製砲弾。
形状的はIV号弾薬運搬車のキット
のプラ製砲弾と一致するようだ。
このアルミ製schwere Betongranateには底面のパターンや周囲の穴などは加工されておらず,
別に用意されたエッチング・パーツを貼るようになっている。
ところが残念なことに底面のエッチングがプラ・パーツとはかけ離れた彫刻になっており,
実感を損ねてしまっている。
プラ・パーツを参考にして薄いプラ板で自作するか,
他社のエッチング・パーツを流用することになろう。
候補となるエッチング・パーツとしては,
がある。
このうちLion Roar製品は形状が不正確なので,選択肢としてはEduardかPartが適当である。
なお,Eduardの35568は本来はドラゴンのカール用であることに注意。
Eduardは
トランペッターのカール用にもエッチング製品(35761)を販売しているのだが,
こちらには砲弾底面のパーツが含まれていない。
leichte Betongranateはこのままで特にエッチング・パーツはない(なしで十分)。
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00362「German Panzerkampfwagen IV D/E Fahrgestell」付属のアルミ製砲弾
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