■謎の構造物■クビンカに保存されている車両(VI号砲Ziu)には車体前部に図1のAのような構造物が つけられている。 このような物は1940〜1944年に撮影された実車写真ではどの車両にも一切確認できない。 VI号砲の1944年夏のワルシャワ蜂起時の写真では, この構造物は装着されていないことがはっきりとわかる。 ところがVI号砲がクビンカに移送された頃の写真 (資料[38]写真20-25) にはそれらしい物が写っている。 ![]() Fig.1 謎の構造物(VI号砲) 米軍に捕獲されたII号砲にも類似の構造物があるらしいことが 資料[37]p.54で確認できる。 II号車の場合には車体上のこの構造物の上にさらにL字鋼材で組まれた枠組み状の構造物が乗っており (図2のC), 中に何かが収められているように見える。
![]() Fig.2 謎の構造物(II号砲) この構造物は1944秋〜1945年の何時かの時点で装備されたらしいと推測できるが, 一体これは何なんだろうか。 謎である。 またクビンカの車両には図1, 2のBのような突起(何かの注入口か?)が存在する。 VI号砲のワルシャワ蜂起時の写真, 及びII号砲が米軍に捕獲されたときの写真でも確認できるのだが, 戦時中の他の車両の写真では存在しない。 このため,これが製造時からあったものなのか,後で追加されたものなのか, 一部の車両のみについているのか,ある時点で全部の車両に装備されたのか,よくわからない。 Home
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