■アクセサリー&ディテール・アップ・キット:砲身■


  • アーモドラゴン1/35用砲身
    35768 60cm Morser Karl
    (2003年5月発売)

    アルミ挽き物の砲身と砲身外筒。 砲口近辺だけではあるがライフリングも再現されている。 さすがにこのサイズになるとずっしりと重い。 本製品は ドラゴンの60cm砲身のキット(6179, 6179X)対応となっている。 トランペッターのキット に取り付けるには少々工夫が必要になるだろう。

    ドラゴンの60cm砲身のキット(6179, 6179X)と54cm砲身のキット(6181, 9129)の違いは 実質的には砲身のみであるので, 54cm砲身のキットとアーモのこの砲身を使って60cm砲身モデル(Geraet 040)を作る, という使い方もある (あまり意味があるとも思えないが)。

    入手したものにはライフリング部に切削屑やバリが出ていた。 内側だけにバリの処理は難しいが,頑張るしかない。


    35768 60cm Morser Karl

    ドラゴンのキットの部品と比較すると,砲身の外形,寸法は同じであるが, 外筒はテーパーや外径が微妙に異なるようだ。 どちらのほうがより「それらしい」かは判断できなかった。

    なお本製品のラインフリングは約60本程度となっているが, 実車のライフリングの本数は112本である。 本数まで正確に再現する必要があるかどうかは議論の分かれるところだろう。 もし1/35で112本のライフルをつけようとすると約0.48mmピッチで溝を彫らなければならない。 切削でこの程度の精度の加工は不可能ではないと思うが, コストや手間を考えればエッチング・パーツでライフリングを再現する手法のほうが現実的かもしれない。

    ■レビュー記事■

    1. http://www.perthmilitarymodelling.com/reviews/vehicles/armo/armo35768.htm
      Perth Military Modellig Site のレビュー記事。

    (記2003年6月,9月,2004年, 2011年3月改定)


    35771 54cm Morser "Loki" Gerat 041
    (2003年8月発売)

    60cm砲身と同じく砲身と外筒のセット。 ライフリングももちろんある。 本製品は一応 ドラゴンの54cm砲身のキット(6181, 9129)対応となっているが, ドラゴンの60cm砲身のキット(6179, 6179X)と54cm砲身のキット(6181)の違いは 実質的には砲身のみであるので, 60cm砲身のキットにこの砲身を組み合わせて54cm砲身モデル(Geraet 041)を作ってもよいだろう (あまり意味があるとも思えないが)。

    なお実車のライフリングが96本なのに対して, 本製品のラインフリングは約50本である。 1/35で96本のライフルをつけようとするとピッチは0.5mmとなる。


    35771 54cm Morser "Loki" Gerat 041

    ■レビュー記事■

    1. http://www.perthmilitarymodelling.com/reviews/vehicles/armo/armo35771.htm
      Perth Military Modellig Site のレビュー記事。

    (記2003年9月, 2011年3月改定)


  • アーモトランペッター1/35用砲身
    35788 Karl-Gerat 040 (initial version) gun barrel
    35787 Karl-Gerat 041 (initial version) gun barrel
    (2005年1月発売)

    こちらは 3種類あるトランペッターの1/35キット用のアルミ製砲身2種である。 ドラゴン用の物と比べると, 砲身外筒がないことが最大の相違点である (その割にはパッケージはより大きい物になっている)。 また外形,寸法,尾栓ブロックへの取り付け部分などもトランペッターのパーツに合わせてあるので, ドラゴン用とは異なっている。

    なお製品名に"initial version"との記述が含まれているが, 別にトランペッターの "00208 Moeser Karl-Geraet 040/041 (Initial Version) on railway transport carrier" 専用のパーツということではなく, "00209 Moeser Karl-Geraet 040/041 on railway transport carrier""00215 Moeser Karl-Geraet 040/041" にももちろん使用できる。

    ■レビュー記事■

    1. http://www.track-link.net/reviews/k1443
      Track-Link 掲載のレビュー記事。

    35788 Karl-Gerat 040 (initial version) gun barrel


    35787 Karl-Gerat 041 (initial version) gun barrel

    (記2005年1月, 2011年3月改定)


  • フォルディ・ルビオ1/35用砲身

    TG-70 60cm Morser Karl
    (Dragon - Trumpeter)
    TG-70 60cm Morser Karl (Dragon - Trumpeter)
    (2005年6月発売)

    砲身とスリーブを一体で削りだしてある製品である。 写真のとおり砲身全体を置き換えるのではなく, 砲口に近い部分のみを再現している。 ルビオの他の砲身と同様,特定のメーカーのキットに特化しているわけではないので, ドラゴントランペッター両者のキットに使えるが, どちらに使うにしても取り付けにはキット側に少々加工が必要になる。

    内側には製品の全長にわたってライフリングも再現されている。 溝は砲身に平行に掘られており, 実物のように螺旋状にはなっていない (ライフルが実物どおりの本数と角度で再現されている製品は今まで見たことがないから, この点が欠点であるとは言えないが)。 ARMOの製品に比べて本数も多く, 彫刻が砲身の奥まで施されている点が良い。 ただし砲身の前端部分のみの製品であるから, ライフリングが奥まであるとは言ってもあくまで砲口近辺のみである点はARMO製品と変わりない。

    • ドラゴン製品に取り付ける場合の加工
      1. 砲身パーツ(B11, B12)を前端から49mmの位置で切り離す。
      2. アルミ砲身を駐退器ブロック前面に取り付け, 切り詰めた砲身パーツは反対側から差し込む。  
      3. キットのスリーブ(B13, B16)は使わない。
       

    • トランペッター製品に取り付ける場合の加工
      1. 砲身パーツ(S1, S2)を前端から49mmの位置で切り離す。
      2. パーツR2の砲身スリーブ基部のモールドを削り落とす (写真右を参照)。
      3. アルミ砲身をパーツR2に取り付け, 切り詰めた砲身パーツは駐退器ブロックの反対側から差し込む。  
      4. キットのスリーブ(R9, R10)は使わない。

    いずれのキットに用いる場合でも, ルビオのアルミ砲身とキットのプラスチック砲身を途中で「接ぐ」形になるので, ずれないように気をつけなければならない。 組み立て後に砲口から覗き込んだときに接合部分が見えてしまうかどうかが気になるところだが, アルミ部分の長さが十分あるので, 砲身内部を黒く塗っておけば大丈夫ではないかと思われる。 この砲身を取り付けるとその重さのために砲身全体が前下がりになる危険があるので, 砲尾ブロックに少し錘をしこんだほうがよいかもしれない。

    また(砲身とスリーブが一体なので当然だが) 完成後に砲身を後座させるというギミックは使えなくなる。

    (記2005年7月)


  • JP Hobbyドラゴン1/35用砲身
    JP35A11 Moerser "Karl" - Geraet 041 54cm
    (2003年6月発売)

    ドラゴンの60cm砲キット(6179, 6179X) を54cm砲のGeraet 041に改造するための砲身。 砲身のみで他の部品は一切ないあっさりした構成である。 成型状態はよく,ライフリングも一応再現されている。 しかしドラゴン自身が54cm砲のモデル(6181)を発売してしまい, その砲身に比べてJP Hobbyの砲身が特に優れた点を持っているようにも思えないので, 存在意義が残念ながらあまり感じられなくなってしまった。

    なおこの砲身ではライフリングは凹ではなく,凸モールドで表現されているので注意。


    JP35A11 Moerser "Karl" - Geraet 041 54cm



    (記2003年8月)


  • One35th1/35用砲身
    カールに関する情報サイトの老舗である One35th Modeling の主催者が自ら設計した60cm砲身である。 大量生産しているわけではないらしく, また広く流通させるつもりもないようであるが, 値段がついておりコンタクトすれば入手は可能であるようだ。 入手については同サイト内の ここ のページを参照のこと。

    当方は入手していないので同サイトの写真のみからの判断であるが, 砲身の前端部分のみを再現し内筒と外筒を一体で削りだしてあるようである。 内側にライフリングなどはついていない。 ドラゴンのパーツやアーモの砲身と比較すると, 外形が微妙に異なり,また砲口部分での肉厚がこちらの方が厚くなっているように見える。 実車の寸法がわからないので,寸法的にどちらが「正確」とも言い切れないが, 肉厚で重厚なイメージが良く出ているように思う (少し厚すぎ,という気がしないでもないが)。

    (記2004年4月)


■メーカー・サイト■

Armo

Jordi Rubio Miniaturismo Militar


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